土鍋でご飯を炊くならコレだ!種類・容量から徹底比較【8選】

暮らし

ご飯は土鍋で炊くと美味しいというけれど、一体どんな土鍋を選んだら良いかお悩みではありませんか?

土鍋生活を始めて2年の柑咲がその経験をもとに、種類・容量を徹底比較しオススメの炊飯用土鍋を選びました。

これさえ読めば、きっと自分に合った土鍋が見つかるはずですよ!

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土鍋の選び方

種類から選ぶ

萬古焼(ばんこやき)


萬古焼は三重県四日市市の代表する産業で、国の伝統工芸品にも指定されています。土鍋や急須が有名で、国産の土鍋においては国内シェア8~9割は占めているほど。「土鍋といえば萬古焼」といえる有名な焼き物です。

細かい土を使っているので、表面が滑らかなのが特徴。粒子が細かい分、鍋の表面に開いている気孔も小さいため、水が染み込みにくく、ニオイも付きづらいです。

ご飯自体はあまり香りの強い食べ物ではありませんから、ちょっとしたニオイが気になるものです。ご飯専用の鍋にするとしても炊き込みご飯など白米以外の使い方もすると思うので、ニオイ移りの少ない萬古鍋はご飯炊きにピッタリです!

また萬古焼はペタライトという鉱物を混ぜ込んで作られます。ペタライトはロケットの塗装にも使われる、熱に強いリチウム鉱石です。これを土鍋に使うこと直火にかけても割れにくい鍋に仕上がるのです。

機能も十分ですが、流通が多い分、大きさや形など種類が多いので、お好みのデザインの土鍋を見つけやすいのも嬉しいですね。ぜひお気に入りの土鍋を探してみてください。

<萬古焼の特徴>

  • ニオイが付きづらい
  • 高熱に強く割れにくい
  • 種類が豊富

伊賀焼(いがやき)


三重県伊勢市で作られている焼き物で、萬古焼と同じく国の伝統工芸品に指定されています。

伊賀焼は約400万年前に琵琶湖の底であった「古琵琶湖層」という地層の土を掘って土鍋にしています。古琵琶湖層の土は萬古焼に使われるペタライトと同じく耐火度が高く、直火にかけても割れない鍋を作ることができます。国内でここまでの耐火度を持つ土が取れるのは古琵琶湖のみだそうです。

萬古焼との違いは、萬古焼は塗料にもペタライトを使用するためマットな仕上がりになることに対して、伊賀焼は透明感のあるツヤツヤした質感に仕上げることができる点です。

安価なペタライトが主流となりどんどん生産量が減ってしまっていますが、見た目に美しく、こだわり抜いて作られた完全国産品の伊賀焼は、萬古焼とはまた違った魅力がありますね。

<伊賀焼の特徴>

  • こだわりの国産鍋
  • 高熱に強く割れにくい
  • 透明感がありツヤのある仕上がり

セラミック土鍋


萬古焼や伊賀焼とは一風変わり、土の感じが少なく現代的な土鍋です。

細かな土を使っているので、水が入りづらくニオイ移りが少ないのがポイント。汚れもつきづらく、手入れが簡単です。

また、土鍋というとダークカラーが多い印象ですが、セラミック土鍋は真っ白な鍋や明るいカラーの鍋などデザインが豊富です。北欧系やスタイリッシュでモダンなインテリアへの馴染みも良く、料理も映えるのでご飯以外の使い方にもオススメです。

<セラミック土鍋の特徴>

  • 手入れが楽
  • ニオイが付きづらい
  • カラーやデザインが豊富

容量から選ぶ

1~2人:1~3合炊き

1~2人向けの場合、どういう使い方をしたいかによって変わります。

そのまま食卓に出すように使いたい場合は、1、2合炊きの土鍋がオススメ!3合炊きは結構大きいので、圧迫感もあるし、あんまり可愛くないのです。

ですが、1~2人で使う場合、毎回炊くのも大変だから冷凍しておくという方もいますよね。そういう場合は、3合炊きがいいと思います。

我が家(大人2人)で使っているのも3合炊きです。だいたい2日で食べ切るので、ちょうど良くて気に入っています!でもテーブルに置くにはやっぱりちょっと大きいと感じますね。

3~5人:5合炊き

1合で2膳分と考えると、3合炊きでも十分と思うかもしれません。ですが大は小を兼ねると言いますし、3~5人向けなら5合炊きにしておくのがオススメです。

なぜかというと、おかわりするかもしれないし、次の日のお弁当やお昼ご飯など、あと1合分くらいあればな…という場面はよくあるからです。それ以外にも、炊き込みご飯にすると具材でカサが増えるので、3合炊きだと2合ちょっとしか炊けなかったりもします。

土鍋は保湿性に優れていて、冷めても美味しいまま保存できます。電子レンジで温め直せば、すぐにまた美味しい状態になるので、迷わず5合炊きで大丈夫ですよ。

5人以上:7合炊き

炊飯器の場合は5人以上なら1升炊き(=10合炊き)でも良いかと思いますが、土鍋の場合は7合炊きが限界かと思います。

なぜなら、それ以上大きい土鍋は重いから!

唯一、ご飯用の土鍋で7合サイズを作っている「みすずのごはん鍋」でも、7合炊きは本体だけで4kg近くの重さでした。そこにお米と水が加わったらすごく重いですよね。炊飯器のように据え置きにできるわけではないので、コンロの移したり持ち運ぶことを考えると7合炊きがオススメです。

それか、5合炊きを2つ用意するのも一つの手かもしれませんね。

比較表

ご飯炊きで有名な土鍋を鍋の種類、容量の比較表にまとめてみました。商品名を押すと詳細の箇所に飛ぶようになってます。ぜひ土鍋選びの参考にしてください!

種類IH1合2合3合5合7合
窯変天目ごはん釜萬古焼×
みすずのごはん鍋萬古焼×
ハリオのご飯釜萬古焼×
かまどさん伊賀焼×
美味しく炊ける釜戸炊飯器萬古焼×
菊花ごはん土鍋萬古焼×
K+dep耐熱セラミック土鍋セラミック土鍋×
IHごはん鍋萬古焼

オススメの土鍋

窯変天目ごはん釜

我が家で使っている土鍋です。ご飯鍋は二重蓋が多いですが、こちらは蓋が1つのみのシンプル構造。しかし、蓋を重くしてしっかりと圧が加わるように工夫されているので、「美味しく炊けないかも…」なんて不安はいりません。火加減の調整不要、吹きこぼれもなし、パーツが少ないので手入れも楽チン!まさに優等生の土鍋です。

炊飯量2、3合炊き
土鍋の種類萬古焼
サイズ幅24.5×奥行19×高さ15
重さ2.8kg
希望小売価格6,600円

※サイズ、重さ、希望小売価格は3合炊きのもの

みすずのごはん鍋

一般的に土鍋は底が丸いため火にかけたときの熱の対流が良く、一粒一粒にムラなく熱を加えられるので、粒の立ったツヤツヤのご飯に炊き上がります。この土鍋は特に底が丸いですが、それは羽釜と同じ形を目指したからだそうです。あらゆる方向から熱が加わるので、ふっくらと炊き上がります。機能性以外にも、まんまるのフォルムはとても可愛らしく、テーブルに置いたときの見栄えがNo.1!食卓に並べて使いたい方にオススメです。

ご飯用土鍋にしては珍しく7合炊きまで展開しているので、家族の多い家庭はこの鍋で決まりではないでしょうか。

炊飯量1、3、5、7合炊き
土鍋の種類萬古焼
サイズ幅18×高さ14.5
重さ1.6kg
希望小売価格3,150円

※サイズ、重さ、希望小売価格は3合炊きのもの

ハリオのご飯釜

ハリオの土鍋の良いところは、炊き上がりをホイッスルで知らせてくれることです。土鍋でご飯を炊くときって、蒸気が出てきたら火を止めるというものが多くで、きっちり何分とかがないんですよね。そうすると、つい忘れて数十分火にかけっぱなしにしてしまう、なんてことも…。実際にやらかしたことがあるんですが、ご飯はカチカチ、鍋の底は真っ黒!ハリオの土鍋ならそんな事故も起きないので、すごいオススメです!!

また、ご飯の炊き方で「初めちょろちょろ、中パッパ、赤子泣いても蓋取るな」という言葉があるとおり、蒸らしが終わるまで蓋は開けちゃいけないんですよ。でも、中って気になるじゃないですか。ハリオは蓋が透明なので、蓋を取らずとも中身が見えるので良いですね。

炊飯量1、3合炊き
土鍋の種類萬古焼
サイズ幅27×奥行23×高さ21
重さ2.9kg
希望小売価格8,000円

※サイズ、重さ、希望小売価格は3合炊きのもの

かまどさん

土鍋界の大御所的存在「かまどさん」。今では珍しい伊賀焼の土鍋です。伊賀焼は土鍋に多い萬古焼よりも粗い土でできているので、木のおひつと同じように呼吸をするそうです。そのため、ご飯ががベタつかず、ふっくらと炊き上がります。また、他の土鍋よりも2倍近く重いですが、あえて普通の土鍋の1.5倍の厚みにし、蓋も二重構造にしています。使いやすさよりも、ご飯の美味しさを追い求めたこだわりの逸品です。

正直、今回ご紹介している土鍋の中で一番価格も高いですが、かまどさんを買っておけば、まず間違いないです。

炊飯量1、2、3、5合炊き
土鍋の種類伊賀焼
サイズ幅24×高さ18
重さ3.5kg
希望小売価格13,200円

※サイズ、重さ、希望小売価格は3合炊きのもの

美味しく炊ける釜戸炊飯器

この土鍋の良いところは、軽くて小さいところです。だいたいどの土鍋も重さは2kg以上、高さも15cm以上ありますが、この土鍋は1.4kg、高さも蓋をした状態で14.5cmしかありません。とてもコンパクトなので、「おひつ」としても使いやすいです。土鍋は保湿性が優れているので保存に便利なんですが、重くて大きいので冷蔵庫を圧迫してしまうんですよね。この土鍋なら小さいので、冷蔵庫がそれほど大きくなくても大丈夫!1人暮らしやミニマムな生活をしている人にオススメです。

炊飯量3合炊き
土鍋の種類萬古焼
サイズ幅21.5×高さ14.5
重さ1.4kg
希望小売価格4,180円

※サイズ、重さ、希望小売価格は3合炊きのもの

菊花ごはん土鍋

まず、デザインが可愛すぎません???オーソドックスな土鍋が多い中、蓋を花に見立てた遊び心が素敵!色はブルー、白、黒がありますが、ブルーが一番オススメです。

土鍋としての性能も申し分なし。80年以上続く会社でこだわりの技法で作られており、レストランでのハードな使用でも20年耐えられるほどの耐久性があります。二重蓋構造で吹きこぼれの心配もなく、「蒸気が見えたら火を止める」という簡単ステップで誰でもおいしいお米が炊けますよ!

炊飯量2、3、5合炊き
土鍋の種類萬古焼
サイズ幅24.5×奥行22.5×高さ16
重さ2.5kg
希望小売価格5,840円

※サイズ、重さ、希望小売価格は3合炊きのもの

K+dep耐熱セラミック土鍋

カラフルでパッと見た感じでは土鍋に見えませんが、れっきとした土鍋のひとつ「セラミック土鍋」です。セラミック土鍋はニオイ移りしにくい特徴があるので、ご飯以外にも使いやすいです。専用のレシピブックも付属しているので、料理の幅が広がります。こういう土鍋がひとつあるだけでキッチンが一気に明るくなるし、食卓のワンポイントになるので良いですよね!

炊飯量21、24cm
土鍋の種類セラミック土鍋
サイズ幅26.5×奥行21×高さ9.5
重さ2kg
希望小売価格8,800円

※サイズ、重さ、希望小売価格は21cmのもの

IHごはん鍋

IHでもガスでも両方で使える土鍋です。IH対応の土鍋はステンレスのプレートを鍋の底に入れて使うものが多いですが、この土鍋は底に加工してるのでそのままIHで使うことができます。見た目も普通の萬古焼と変わらないので、IHユーザーで「土鍋らしさ」を求める方にピッタリです。

炊飯量2合炊き
土鍋の種類萬古焼
サイズ幅19×奥行19×高さ14
重さ1.7kg
希望小売価格9,500円

※サイズ、重さ、希望小売価格は2合炊きのもの

さいごに

今回ご紹介した土鍋のおさらい

わたしが次にまた買うなら、「ハリオのご飯釜」か「かまどさん」かなー?

今回ご紹介した土鍋はどれも品質としては一流のものです。ただ、自分に合う鍋というのはライフスタイルによっても変わると思います。実際に使うことをイメージして、ご自身に合ったお気に入りの土鍋を見つけてくださいね!