炊飯器を手放してご飯は土鍋で炊くようにしたいけど、大丈夫だろうか?なんてお悩みではありませんか。
実はわたしもこれまで炊飯器を使っていましたが、引越しを機に炊飯器を処分し土鍋生活を始めました。初めは不安もありましたが、2年間土鍋を使って不便だと感じたことは一度もありません。
それに土鍋を使って炊くことで、高級炊飯器にも勝るお米が炊けるんです。そもそも炊飯器は「直火炊き」に近づく味になるよう各メーカーしのぎを削っています。それならば、いっそのこと土鍋を使って「直火」で炊いてしまうのが手っ取り早い!
この記事では、土鍋のメリット・デメリット、そして炊き方をご紹介しています。
これを読めば土鍋を使う不安はなくなりますよ。
ぜひ一緒に土鍋生活を始めましょう!
土鍋の特徴
ゆっくりと温まる
土鍋は土でできているため、鉄などの金属に比べ熱伝導率が低く、ゆっくりと温まります。決してそれが悪いわけではなく、炊飯という点においてプラスに働きます。
お米にはアミラーゼというデンプンを分解して旨みや甘みを引き出す役割をしている酵素が含まれています。このアミラーゼは40~50度くらいの温度で最も活発に働くため、土鍋はお米の美味しさを引き出すことができるのです。
また、ゆっくり温まるということは、冷めるのもゆっくりだということ。保温性・保湿性に優れているので、長時間おいしい状態をキープすることができます!
米がよく回る
炊飯器のキャッチコピーで「おどり炊き」や「炎舞炊き」という言葉を聞いたことはありませんか?各メーカーで必ず特徴に上げているのが「米が炊飯器の中で激しく回る」ということです。
なぜ米が激しく回ると良いかというと、一粒一粒にムラなく熱を加えられるのでふっくらしたご飯が炊き上がるからです。
土鍋は底が丸く厚みがあるので米が良く回り、ふっくらと立ったご飯ができあがります。
土鍋を使うメリット
1、場所を取らない
我が家で使っている3合炊きの土鍋は「幅24.5cm、奥行19cm、高さ15cm」で、だいたいサッカーボールと同じくらいの大きさです。大きさだけで言えば、炊飯器より一回りか二回り小さいくらいで、あまり「小さい!」と実感することはないと思います。
ではどうして場所を取らないかというと、キッチンに置き場を作らなくて良いから、キッチンを広々と見せることができるんです。
このように、普通キッチン棚には炊飯器を置く場所がありますが、土鍋を使う事でこのスペースを収納に当てることができます!もちもん土鍋の場合も、土鍋を仕舞うためのスペースは必要とはなりますが、炊飯器と違って土鍋が入りさえすればどこでも入れておけるので省スペースといえます。
<炊飯器の場合>
- 蒸気が出るので炊飯器よりも広いスペースが必要
- 引き出しや棚の中に仕舞うのは難しい
<土鍋の場合>
- ピタピタでも土鍋が入るスペースならOK
- 引き出しなど目につかないところに仕舞える
2、短時間でおいしく炊ける
炊飯器で炊くと60分程度かかりますが、土鍋だと30分程度で炊けてしまいます。
しかし30分間火にかけるわけではなく、実際にコンロを使う時間は10分程度です。それ以外は別の場所に置いておけば良いので、コンロの数が少ないキッチンや他のコンロを別の料理に使っていても、あまり支障は出ないかと思います。
まず最初にお米を研ぎ浸水させておきます。10分ほど浸水したら土鍋を火にかけ、その間に野菜を切ったり下ごしらえを済ませます。そして蒸らしている間に炒めたりおかずを作れば、おかずが出来上がるのと同時にお米も炊き上がるのです。
このように料理開始からお米を準備しても、料理が出来上がるころに美味しいお米が炊き上がるというのが土鍋の良い点です。
仕事のあとや忙しい日でも料理と炊飯を同時進行でできるのは便利ですよ。
3、費用対効果が良い
ハイエンドモデルの炊飯器が10万円近くして売られる中、土鍋なら1万円もしないで高品質なものを購入できます。安くて、それでいて味も引けを取らないというのが、土鍋を使う最大のメリットです。
そもそもなぜ炊飯器はあんなにも高いのか…。
それは「直火炊き」を「電化製品で実現しよう」としているからです。数千円の炊飯器は置いておいて、数万円クラスのものであれば、目指すのは「直火炊き」。そのために内釜の素材や加熱・圧力方法、耐久性などに工夫を凝らしているので、どんどん価格が上がっているのです。
それならば、いっそのこと直火で炊いてしまえば良いではないでしょうか。わたしも最初は高い炊飯器を買おうと考えていたので、「土鍋で炊いてしまえば良い」というのは完全に盲点でした。
土鍋生活に慣れた今では、なぜそんなに高い炊飯器を買う人がいるのか不思議なくらいです。。
土鍋を使うデメリット
1、予約機能がない
当たり前ですが電化製品ではないので、予約機能がありません。
ただ、メリットでも挙げたとおり短時間で炊けるので、料理を作り始めてから炊飯の準備を始めても、食べるころには十分間に合うのでそれほど不便と感じることはありません。
とはいえ、お弁当や朝ごはん用に夜のうちに予約しておくという人にとっては不便に感じるかもしれませんね。
2、パンやケーキを焼くなど他の使い方ができない
炊飯器なら「調理オード」を使って簡単にパンやケーキが焼けますが、土鍋ではそれができません。
…と思っていましたが、いろいろ作れるみたいです。
今度作ってみよー!
土鍋での炊き方
1、浸水【10分】
10分程度水に浸します。土鍋が割れる原因となるので、ボウルなどで浸水させると良いです。
(写真はボウルにしましたが、普段はそのまま土鍋で浸水させてしまってます…。今のところ問題ないですが、自己責任でお願いします。)
2、中火にかける【約10分】
火にかけたら泡が噴き出るまで放置です。だいたい10分くらいで泡がボコボコ出てきます。
たまにフタの周りに水が溜まることがありますが、泡が出ているなら気にせずそのまま火を止めて大丈夫です。
3、蒸らし【10分】
蒸らすことでお米に水分を吸いこませます。この時フタを開けると、シャバシャバしてるので我慢!10分待ったら出来上がりです。
我が家で使っている土鍋はコレ!「萬古焼 ご飯釜 窯変天目」!ビジュアル的にも良くないですか!
さいごに
土鍋を使うメリット
- 場所を取らない
- 短時間でおいしく炊ける
- 費用対効果が高い
土鍋を使うデメリット
- 予約機能がない→短時間で焼けるので問題なし
- パンやケーキなど他の使い方ができない→土鍋でもできる
土鍋を使うことで大きなデメリットはないということですね。それならば、土鍋を使わない手はないのではないでしょうか?
ぜひライフスタイルに合わせて検討してみてください。