初めてのお産だと産後の生活が具体的にイメージできず、一体なにを用意したらいいのか悩みますよね。なくても良いものは買いたくないけど、絶対に必要なものは知っておきたい…。
そんな悩める初産婦さんのために、今回は、出産を1ヶ月前に終えたばかりの柑咲が本当に必要だった「産後三種の神器」をご紹介します。
産後は慣れない育児と出産の疲れで想像以上に大変ですが、これを用意しておくだけでスムーズに赤ちゃんとの生活をスタートさせることができますよ!
1、授乳クッション
授乳クッションは用意しておいて大正解でした!よくネット上の記事で「バスタオルやクッションで代用できる!」なんて目にしますが、初めてのお子さんなら絶対にあった方がよいです。
なぜかというと、育児そのものに慣れていないからです。1日に何回も授乳をしたり、夜中に朦朧としながら授乳をしたりと想像以上に大変です。何も考えずにスポンと腰にはめられる授乳クッションがあれば、育児ストレスを減らすことができますよ。
授乳クッションはとても便利なアイテムで色々なメリットがあるのですが、特に良いと思う2つのメリットをご紹介します。
メリット1、腕の負担を緩和
赤ちゃんは意外と重いので、授乳よって腱鞘炎(けんしょうえん)になりやすいです。
3,000g前後の赤ちゃんを片手で数十分支えるわけですからね。しかも生まれたばかりは首が座らないし、自分でしがみついてくることもまだないので、全体重が片腕にのしかかってきます。
私も一度授乳クッションのない中で授乳をしたことがありますが、1回の授乳だけで手首が痛くなり、「これは続けていたら、確実に腱鞘炎になるな…」と実感しました。
しかし、腱鞘炎になっても赤ちゃんは待ってくれないので、注射をしたり病院に毎日通ったりして騙し騙し授乳や抱っこを続けていかなければなりません。そのためにも予防がとても重要で、しっかりとした作りの授乳クッションが産後の生活には必要不可欠なのです。
メリット2、姿勢がラク
授乳クッションを使うと、肩こりや背中のハリ、首の痛みなどが起こりにくくなります。
なぜなら、正しい位置で授乳できるようになるからです。腕だけで支えようとすると、重さのあまり赤ちゃんの位置が低くなってしまい、お母さんが背中を丸めるような無理な体勢になってしまいます。身体に変な力が入ってしまいガチガチに固まってしまうのです。
授乳クッションを使うことで、赤ちゃんに正しい位置で授乳できるため、お母さんに無理な力が入らなくなります。ただでさえ産後ボロボロな身体ですから、ちょっとでも楽な体勢を見つけ身体を労わってあげてください。それに、お母さんがリラックスしていれば、赤ちゃんもきっと美味しくおっぱいを飲めるでしょう!
また、下がった位置の赤ちゃんに飲ませようとすると、胸を下に引っ張られるので胸が垂れてしまう原因にも。胸は「クーパー靭帯」という靭帯で支えられているため、一度切れたり伸びてしまうともう元には戻りません。
ぜひ正しい位置で授乳できるよう、授乳クッションを検討してみてください。
産後は睡眠不足になりがち。
赤ちゃんと一緒にママのお昼寝用の枕にも最適ですよ!
2、乳首クリーム、乳頭保護器
混合、完母問わず、母乳育児をする予定なら入院中からあった方が良いです。
私は準備していなかったため、入院中に乳首が切れてしまって大変な思いをしました。慌ててAmazonで当日配送で注文をしたものです。
乳首なんてそう簡単に切れると思っていなかったし、乳首ケアについては完全に盲点でしたね。読んでいる方の中には、必要になってから買えばいいや!なんて思っている方もいるかもしれませんが、入院中から必要なのには理由があります。
理由1、乳頭は乾燥しがち
普通にしていればそこまで乾燥を気にする部位ではありませんが、赤ちゃんに吸われると皮脂まで奪われてとても乾燥しやすくなります。
食器洗いなどで手荒れすることを考えてもらうと分かると思いますが、皮脂が奪われて乾燥すると簡単にパックリいきますよね?乳首でも同じことが起きるのです。
ただでさえ、生まれてすぐはお母さんも赤ちゃんも授乳に慣れていないので、深く咥えられなかったり乳首に負担がかかります。そのため、授乳するたびにしっかりと保湿して乳首を保護する必要があるのです。
わたしが使っている乳首の保湿クリームは、「メデラ ピュアレーン100」です。乳頭保護クリームの中では一番メジャーなものだと思います。
- 天然ラノリン100%(※)
- 無添加・無香料でやさしい
- 拭き取らずにそのまま授乳できる
※ラノリンとは羊毛から取った羊毛脂で、優れた保湿効果があります。
37gのお徳用サイズもあります。レビューでは「固くて出ない」とありますが、私が使っている感じでは問題ないです。1gあたりで考えると半額程度なのでとてもオススメ!
理由2、切れても授乳しないといけない
乳首が切れても授乳はやめることができません。なぜかというと、おっぱいが張ってしまうからです。そのまま放置すると乳腺炎になってしまうのです。重症化すると手術なんてことも…。
一度切れてしまうと治るまでに時間がかかります。ヒリヒリしてきたり、浅く切れてしまったという完全に切れる前の段階で乳頭保護器をつけて、切れないように予防することが重要です。
また、切れそうなときには、乳頭保護クリームをたっぷりと塗ったあとラップでパックし、授乳のときは保護器をつけ短時間で終わらせるようにすると半日くらいで治ることが多かったです。
授乳後:乳頭保護クリーム+ラップ
授乳中:乳頭保護器+短時間の授乳
病院でも使っていた乳頭保護器はこちらです。
正直、全く痛くないかというとウソになりますが、そのまま授乳するよりは断然マシ!ひとつは持っておいた方が良いと思います。
1ヶ月経つ頃には痛みも減ってきました。それでもたまに血豆ができたりすることがあるので、乳頭保護器のお世話になることがあります。
3、円座クッション
普通分娩だと会陰切開の傷が痛くて座ることができないので、用意しておいた方が良いです。初産婦さんの場合、8割以上の人が会陰切開をするそうです。
人によると思いますが、わたしの場合は4cm切って傷が治るまでに10日程かかりました。退院後も傷が痛かったので、家にも円座クッションはかかせなかったです。
また、わたしは大丈夫でしたが、産後に痔になる人も多いようです。そのことからも一つ用意しておいても良いかもです。
番外編:メモリアルグッズ
赤ちゃんって本当に可愛いんですよね。「うまれて初めて」を残したい!って本当に思うんです。
でも産後はなかなか外出したり、ネットであれこれ調べたりする余裕もありません。ふにゃふにゃの新生児期間はあっという間に終わってしまうので、事前にメモリアルグッズを用意しておきましょう!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したアイテムを用意するとしないでは大違いです。ぜひ万全の準備のもと、スムーズに赤ちゃんとの新生活を迎えてください!
<産後の三種の神器>
- 授乳クッション
- 乳頭用クリーム・乳頭保護器
- 円座クッション